アロマ

檜【ヒノキ】アロマ

檜【ヒノキ】アロマ

ヒノキ[檜](木部)

日本は、全国各地、どこへ旅行されても、森林に出会うことができる国です。国土の67%(3分の2)が森林で、国土面積に占める森林の割合を森林率と言いますが、この森林率は世界第3位です。ちなみに、世界の森林率の平均は30%です。

また、この森林の約40%が人工林(人が植えて育てている森林)で、その代表的な植栽木がスギとヒノキです。人工林は人が育てている森林ですので、畑と同じように収穫まで人が手入れし面倒をみなければなりませんが、最近は、木材価格が任迷し、必要な手入れが十分行われなくなり、荒れた森林が増えていると言われます。そのような森林でも外から見るとスギやヒノキの葉で覆われ健康そうに見えますが、林の中では光が届かず、他の植物が育たないため、生態系も乏しくなっています。また、土が露出し降雨などにより表士が流亡する恐れもあります。

ヒノキは、加工が容易で、材は緻密、狂いが無く、日本人好みの芳香が長期に香るなど、建築材料として最高品質のモノと言えます。(yuicaの森の案内人北川賢)

~香りの特長~

現在売られているヒノキの精油は「木部」から抽出したものが多いと思われますが、yuica(ゆいか)では木部、枝葉部、葉部と3つの部位からそれぞれ精油を抽出しています。香りとしては、葉部は木部に比べてフレッシュで軽い感じがします。枝葉は双方の中間です。木部には落ち着き感があり、葉部には高揚感があります。

ヒノキの精油には全般的に「モノテルペン炭化水素」が多く、「木部」には、加えて「セスキテルペンアルコール」系が含まれ、「葉部」には「エステル」類が含まれているなど、それぞれの成分組成が大きく異なり、はっきりと香りの違いを表しています。
やはり、成分も香りも違うものは、別の製品だと思います。

~使い方について〜

ヒノキの「木部」の香りを嗅いだ人の多くは、「懐かしい」「ほっとする」という感想をもらされます。それは日本人の木の文化の中で、神社や仏閣がヒノキで作られ、住宅やお風呂などの材料として使用され、「ハレ」の舞台でも「ケ」の日常生活でも馴染み深い香りとして浸透し、記憶のどこかに組み込まれていたことからでしょう。

かつて、プルーストという作家が「失われた時を求めて」という名作を書きました。それは、幼児の頃のプチマドレーヌの香りと味で過去を思い出すという話で始まりますが、この逸話にちなみ、香りで記憶の減退を予防できる現象は「プルースト効果」と呼ばれています。ヒノキはその効果が十分期待されると言えます。

~日常での使い方について〜

ヒノキの「木部」の香りは、まさに新築のヒノキの家の香りです。古くなった木造の家やインテリアの空間にこのヒノキの香り(きよらか)の「森のディフューザー」を置くと新築のヒノキの香りが甦ります。
また、ヒノキの入浴剤は、日本人にとって一番親しみやすく、懐かしい感じがするお風呂の時間がもてます。

ヒノキ[檜](葉部)

ヒノキは「すぐに火がつく」から「火の木」と言われています。また、太陽の木と言う意味で「日の木」の説もあります。
同じ仲間の「サワラ」の葉とよく似ていますが、葉はサワラに比べて硬く、葉先が丸みを帯びていること、葉の裏の気孔帯がY字形になっていることなどですぐに区別がつきます。
球果はサッカーボールを思わせる形状をしています。
yuicaのヒノキ(葉部)とは間伐や枝打ちから発生した枝の緑の葉だけを手作業で切り離した部位のことを言います。

これは、精油の抽出を始めた当初、寒い冬の仕事が少ない時の室内作業として葉だけで精油を取り始めたことが始まりです。
抽出前にこの様な面倒な作業が必要になっていますが、それこそが yuicaの原点だとも思っています。(yuicaの森の案内人 北川賢次)

〜香りの特徴〜

現在売られているヒノキの精油は「木部」から抽出したものが多いと思われますが、yuica(ゆいか)では本部、枝葉部、葉部と3つの部位からそれぞれ精油を抽出しています。

香りとしては、葉部は木部に比べてフレッシュで軽い感じがします。枝葉は双方の中間です。木部には落ち着き感があり、葉部には高揚感があります。

ヒノキの精油には全般的に「モノテルペン炭化水素」が多く、「木部」には、加えて「セスキテルペンアルコール」系が含まれますが、「葉部」には「エステル」類が含まれているなど、それぞれの成分組成が大きく異なり、香りと効能の違いが結びつきます。

~使い方について〜

ヒノキは一般的に「森林浴効果」と呼ばれる働きかけをしてくれます。アロマテラピ一学会会長の本間氏の研究によれば、森林を歩くことで「元気すぎる人(アドレナリンが十分出ている人)」は落ち着きを取り戻し、逆に「気がない人(交感神経が活性化していない人)」は高揚すると報告されています。

「香りの特徴」で述べたとおり、ヒノキの「葉」の成分には「エステル」が含まれているので、スキッとした爽やかな気持ちを呼び覚まし、同時にどことなく気づけられる感じがします。そのような香りの特徴を生かし、他の精油とのブレンドにご使用ください。

〜日常生活での使い方〜

ヒノキの香りは、何よりも日本人に「親しみ深い!」という感じを想い起こさせ、前述の「森林浴効果」期待できます。
また、精油の香りと一緒にヒノキの葉があると誰もが森の中にいる気分になれます。
そして、ヒノキの「葉部」には、最近、アンチエイジング効果も期待されるとことが分かりつつあります。

~日本らしい香りといえばヒノキ~

抗菌効果のある成分が含まれたヒノキは水に強く腐りにくい木として有名です。

(「日本の森から生まれたアロマ」(稲本正著:世界文化社)より文章抜粋)
以前、京都大学の木質科学研究所(現在は生存圏研究所)を訪ね。シロアリの研究を見学したことがある。シロアリはマツ科の木をどんどん食べ、ヒノキを食べない。また、ヒノキのある箱とマツの箱を橋でつなげてやると、シロアリは一斉にマツの箱に移動する。
この時、私達人間にとっては「とてもいい香り」と思える香りも、シロアリにとっては大嫌いな香りなのだ、ということが納得できた。

日本の木の香りと言えば、ほとんどの日本人が「ヒノキの香り」を思い浮かべるほどヒノキの香りは浸透しており、日本人の心をとらえています。
「日本書記」にもヒノキ(檜)で神社を造ると明記しています。
また、伊勢神宮は20年に一度、新築の建屋に遷宮して、その新しいヒノキの香りと共に生き返るならわしがあります。
「何ごとがおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる (ここにどのような神がいらっしゃるかは存じ上げないが、身に染みるようなありがたさが込み上げてきて思わずがこぼれてしまった。)」(西行が伊勢神宮を参拝したときに詠んだとされる歌)
という表現はいささか大げさかもしれませんが、その表現の背景にはヒノキの木に対して、また、ヒノキの森に対する深い畏敬の念が含まれていると言えるではないでしょうか?
もともと神社や仏閣にしか使うことが許されなかったヒノキが一般にも使えるようになると、一時は「ヒノキ殿」と言う言葉が日本国中に広まり、憧れの的になりました。

それからヒノキの木で造られた風呂や風呂桶なども、ヒノキのアロマが水に溶け、自然と癒してくれる道具の1つになったわけです。温泉宿で「ヒノキのお風呂」を売りものにしている所も数多く見受けられます。

それからお寿し屋さんや割烹料理屋さんなどでもカウンターに「ヒノキ」を使うことにこだわっている店主も多く、そこにはヒノキの持つ抗菌効果などを期待していることもあります。また、家庭の主婦でも最近は「ヒノキのまな板」を使用する人も多くなり、考えてみれば「プラスチックのまな板」を使うと、包丁によって傷ついたプラスチックの小さな破片を食べている可能性もあり、その点「ヒノキのまな板」であれば、食しても安全性は特に問題ないわけです。
このように日本人は神社仏閣のみならず、家庭内でもヒノキの香りやその抗菌効果などの恩恵を取り入れながら生活してきたと言えます。

ヒノキの「木部」に対して「葉部」は成分が違い、人への作用もそれぞれ違うことは述べてきました。

日本では、よくヒノキの「葉」を飾りや保存のために魚や肉の下に敷いていました。それは「葉」が持つ抗菌効果、まさにヒノキの葉の精油が持つ力を利用していたと言えます。

また、ヒノキの木が多い森林を散策すると、とても爽やかで清々しい気分になります。
千利休は何度か長野県の木曽にある「赤沢美林」を訪れたと言われています。そこは、木曽郡上松町の国有林で「自然休養林(公園)」となっています。林野庁の「森林セラピー基地」にも指定され、環境省の「かおり風景100選」にも選定されています。
赤沢美林を歩くと、その清々しさは他に類をみないくらいで、300年以上のヒノキの構木に囲まれていると夏でも涼しく感じます。
雨の日は雨の日で霧が漂い、ある種の霊気が漂っているようにも感じたぐらいです。
この清々しさや霊気の元は天然のヒノキの「葉」がつくりだすアロマだったのですね。

yuicaでは、「森のディフューザー」という商品を取扱っていますが、使用している木材は、植齢300年以上のヒノキの「打ち出し木」です。
「打ち出し木」とは冬に木材を伐採した際に、雪の下に1m~2m程の根に近い幹が残ります。その残った幹のことを言います。「yuica森のディフューザー」は、何と言っても
300年以上のヒノキの幹ですから芸術的な細かい年輪を楽しめます。また、そこからもとても良い香りがするはずです。

ヒノキの香りの特徴

ヒノキもそのひとつです★
ヒノキはどこか懐かしさを感じる、落ち着きある香り。
こころとからだのベースを整えて、気持ちに安定感を与えます。

■ヒノキのキーワード

精神疲労、情緒が不安定、無気力、欲求不満、寂しい、安眠したい、
肉体疲労、むくみ、冷え、足のだるさ、抗菌、消臭、抜け毛・フケ、ニキビ

■こんな時に

  • ストレスで心身共に疲れを感じるとき
  • エネルギーが不足していると感じるとき
  • 気持ちがブレてしまうとき
  • あまりやる気が起きないとき
  • 興奮状態を鎮めたいとき
  • ぐっすり眠りたいとき

■おすすめポイント

ヒノキと言えば、リラックスの香り!ヒノキは木部、枝葉、葉と3種の香りがありますが、特に木部は深い鎮静効果が期待できる香りです。
こころとからだに疲れを感じるときにはとても役立つ精油です。
ヒノキは心身の疲労にすすめられる、代表的な精油でもあります。
仕事のストレスからこころの乱れがからだに影響して体調不良に。
心身共に疲労困憊、自分のベースが崩れてしまっていた頃にヒノキも多用していました
ヒノキはこころとからだのバランスを崩してしまった時にとてもオススメの精油です。
神経の強壮と鎮静の作用が期待できる芳香成分を含みます。
こころとからだの疲れ、バランスが気になる方は、まずはヒノキを1本そろえると良いかと思います。
新築の家、ヒノキ風呂に似た落ち着きある香りは、どこか懐かしく、日本らしい香りなので馴染みを感じます。
和アロマ初心者の方にもお気軽にお楽しみいただけます。

当店ではヒノキのアロマは木部を使用してます。
よもぎハーブ蒸しの椅子はヒノキの椅子です。
1度も腐ったことはないのです!!凄いですね❤

Salon Aki

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